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講堂基壇の整備工事

 講堂は、お坊さんが日常的に行事を行い、経典が講義された建物で、発掘調査成果をもとにその基壇(きだん:建物の土台部分)を整備しています。基壇の上には、正面7間(32.97m)×奥行き4間(16.04m)の建物が建っていたと考えられます。

 奈良時代の講堂基壇は、東西37.72m×南北20.79mの巨大な長方形で、その東西各辺南寄りには回廊(かいろう:屋根付きの廊下)が取り付きます。回廊は、奈良平城京の大きなお寺で主に採用された複廊(ふくろう)という、梁行2間で中央に連子窓をもつ壁があり、その両側が吹き放しの通路となるものです。梁行1間の単廊(たんろう)に対し、複廊と呼ばれています。

講堂基壇発掘調査平面図(H15・16調査)

▲講堂基壇発掘調査平面図(平成15・16年度調査)

 

  平成22年度から整備に先立って周辺の造成工事を行い、平成24年度から本格的に工事を開始しました。

 この講堂基壇の整備工事では、奈良時代当時の実物の礎石4個を実際に展示するとともに、講堂に取り付く複廊の表示に主眼を置きました。

 では、奈良時代の基壇の発掘調査状況と平成24年度以降に施工した復元基壇を比較しながら整備状況を見ていきましょう。

左:発掘調査状況(H15・16年度)

 

右:整備状況(H24年度~)

①基壇盛土    
基壇の調査   基壇盛土

  地山の上に盛土をして長方形の基壇を造っています。基壇の高さは、80㎝程度と考えられます。基壇周囲の外装は確認できていません。

 

 真砂土を基壇前面で80㎝の高さで盛りました。基壇外装は不明のため、側面を傾斜させ崩れないように、芝を張りました。

②礎石の設置    
 礎石出土写真    礎石の設置

 講堂には原位置をとどめる礎石はなく、後世の耕作によって畔に動かされたり、大穴を掘って落としこまれていたりしました。ただし、大きく離れて動かされたものは少なく、抜き取り穴などから礎石の位置を把握しました。

 

  後世に動かされてしまっていた礎石4個を記録にとった後に、地中から重機で引き上げ、復元基壇に配置しました。これにより実際に講堂に使用された礎石を展示することができました。他は花崗岩模擬礎石(1.3×0.9m内外)を設置しました。

 ③回廊の表示    
 回廊の礎石    回廊礎石の配置

 講堂に取り付く回廊は梁行に3個の礎石が並ぶ複廊です。講堂よりやや小さめの70㎝大の自然石が本来の位置で残っていました。。

 周辺は赤く焼け、屋根瓦は崩れ落ち、平安時代末頃に火災にあった状況がはっきりと分かりました。

 

 回廊を東西各1間分復元しました。本来は、南にある金堂を囲んで中門まで続きます。

 実物の礎石は地中に保存し、盛土した後に花崗岩模擬礎石(70×50㎝内外)を置きました。

 講堂との取り付き部分は礎石の上面高などを検討した結果、階段とし、素材は不明のため、景観に配慮した木製のものとしました。

 回廊模式図    

  ▲回廊模式図

 

  

 

講堂基壇の整備状況(南西から)

▲講堂基壇の整備状況(南西から) 平成27年11月撮影

 


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